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2010年01月26日
介護教室① 高齢者の疑似体験 介護の技術指導
家族介護教室第一回目が12月3日に行なわれました。富士宮荘の職員さんにお話を聞きました。

【排泄についてのあれこれ】「うちのおじいちゃんはまたおしっこもらして!」と、介助する方は言ってしまいがちなのですが、排泄がうまくいかないのはなぜか?を考えることが大事です。尿意・便意を感じるかどうか、トイレまでの移動が長すぎないか、衣服の着脱ができるか、便器の前に立ち、座位をとったり立ち上がることができるか、後始末として、紙でふき、水を流し、手を洗えるか、などチェックします。
おしっこをもらす原因として、①膀胱容積の萎縮 ②おしっこやウンチの括約筋の緊張性低下 ③運動機能低下により、トイレへの移動が困難で間に合わない ④言語・知能障害により尿意、便意を伝えられない ⑤介護不足からオムツをさせられる など。
おもらしの観察 ①いつ、どんなときにおもらしするか ②おもらしの程度はどうか ③排泄の自覚はあるか ④促すと排泄できるか ⑤どの程度自制できるか ⑥おもらしの直接理由は何か 例えば、服が脱ぎにくい、トイレが遠いなど。
オムツ換えを嫌がる人がいる。介助する人はオムツ換えを邪魔されてカチンとくる。でもここで大切なのは、どうして嫌がるのかを考えること。恥ずかしくて嫌がる人もいる、世話を掛けることの心理的苦痛、屈辱感もある・・・そんなことを職員さんがおっしゃっていました。「ぼくらは、あの人そろそろトイレに行きたい頃かな、と見計らって声をかけるんですよ。できたらほめることも大事なんですよ。」、そんな言葉を聞いて、率直にああ、職員の方々はえらいなあ、と思いました。
私なんか、子供が小さい頃のオムツはずしのとき、片付けるのに疲れてしまって、えらく怒ってしまったことがあり、思い出すと涙がでるのです。それにしても、高齢になると、おなかの筋肉は弱り、腸は弱り、言葉がうまく出ず、トイレまでの距離も長く感じるものなのか、と今さらながら驚きます。おじいさんおばあさんをあまり見たことがないからだろうか、何でできないの?と思ってしまいそう・・・。
オムツ指導では、何種類かオムツがあり、それぞれを比べてみました。オムツを嫌がるのはなぜか、ここでもそんなことを考えます。
大人の場合、平均的な尿量は一日男性1500ml、女性1200mlほどだそうです。大人一回の排尿量は250~300mlくらいとされています。

並べた大小のオムツにドボドボと300mlの水をこぼしていきます。えー、こんなに?と思うくらいの量でした。いくら吸収率がいいオムツといっても、このボットリとしたオムツを何時間もさせられるのは嫌でしょう?の問いかけに全員が「イヤ!」
最後に高齢者の疑似体験です。半身麻痺、白内障、耳が遠い、という設定で擬似体験していきます。このまま平地を歩き、階段を登り・・・。年をとるとこんな風になっちゃうんだ~・・・。

お年寄りが歩いているところに、車が来て、どけとばかりにクラクションを鳴らしたり、早く行けという雰囲気をとるのって、許せない!と思いました。私は以前足の手術をして、体の不自由さは理解できているので、リハビリと歩けなかったその頃を思い出しました。
この職員さんは、オムツをつけるとどんな感じなんだろうと、患者さんの気持ちを知るために実際にオムツをつけたそうです。いかに気持ちの悪いものか、また、こまめなおむつ交換がどれほど重要か、うんちの後交換を迅速に行なうことがいかに大切か、そのことが患者さんにどれほどの心地よさを与えることができるかを認識した、と語っていらっしゃいました。
頭が下がる思いです。こんな風にして第一回目の講座は終わりました。いろいろ考えてしまうことが多かった二時間でした。自分たちの親はいつまでも元気でいてほしいなあ・・・。それはみんなが願っていることですね。
オムツの支給サービスについても説明してくれます。困ったこと、わからないことがありましたら、富士宮荘 在宅介護支援センター「のぞみ」担当:戸嶋さんまでどうぞ。
【排泄についてのあれこれ】「うちのおじいちゃんはまたおしっこもらして!」と、介助する方は言ってしまいがちなのですが、排泄がうまくいかないのはなぜか?を考えることが大事です。尿意・便意を感じるかどうか、トイレまでの移動が長すぎないか、衣服の着脱ができるか、便器の前に立ち、座位をとったり立ち上がることができるか、後始末として、紙でふき、水を流し、手を洗えるか、などチェックします。
おしっこをもらす原因として、①膀胱容積の萎縮 ②おしっこやウンチの括約筋の緊張性低下 ③運動機能低下により、トイレへの移動が困難で間に合わない ④言語・知能障害により尿意、便意を伝えられない ⑤介護不足からオムツをさせられる など。
おもらしの観察 ①いつ、どんなときにおもらしするか ②おもらしの程度はどうか ③排泄の自覚はあるか ④促すと排泄できるか ⑤どの程度自制できるか ⑥おもらしの直接理由は何か 例えば、服が脱ぎにくい、トイレが遠いなど。
オムツ換えを嫌がる人がいる。介助する人はオムツ換えを邪魔されてカチンとくる。でもここで大切なのは、どうして嫌がるのかを考えること。恥ずかしくて嫌がる人もいる、世話を掛けることの心理的苦痛、屈辱感もある・・・そんなことを職員さんがおっしゃっていました。「ぼくらは、あの人そろそろトイレに行きたい頃かな、と見計らって声をかけるんですよ。できたらほめることも大事なんですよ。」、そんな言葉を聞いて、率直にああ、職員の方々はえらいなあ、と思いました。
私なんか、子供が小さい頃のオムツはずしのとき、片付けるのに疲れてしまって、えらく怒ってしまったことがあり、思い出すと涙がでるのです。それにしても、高齢になると、おなかの筋肉は弱り、腸は弱り、言葉がうまく出ず、トイレまでの距離も長く感じるものなのか、と今さらながら驚きます。おじいさんおばあさんをあまり見たことがないからだろうか、何でできないの?と思ってしまいそう・・・。
オムツ指導では、何種類かオムツがあり、それぞれを比べてみました。オムツを嫌がるのはなぜか、ここでもそんなことを考えます。
大人の場合、平均的な尿量は一日男性1500ml、女性1200mlほどだそうです。大人一回の排尿量は250~300mlくらいとされています。
並べた大小のオムツにドボドボと300mlの水をこぼしていきます。えー、こんなに?と思うくらいの量でした。いくら吸収率がいいオムツといっても、このボットリとしたオムツを何時間もさせられるのは嫌でしょう?の問いかけに全員が「イヤ!」
最後に高齢者の疑似体験です。半身麻痺、白内障、耳が遠い、という設定で擬似体験していきます。このまま平地を歩き、階段を登り・・・。年をとるとこんな風になっちゃうんだ~・・・。
お年寄りが歩いているところに、車が来て、どけとばかりにクラクションを鳴らしたり、早く行けという雰囲気をとるのって、許せない!と思いました。私は以前足の手術をして、体の不自由さは理解できているので、リハビリと歩けなかったその頃を思い出しました。
この職員さんは、オムツをつけるとどんな感じなんだろうと、患者さんの気持ちを知るために実際にオムツをつけたそうです。いかに気持ちの悪いものか、また、こまめなおむつ交換がどれほど重要か、うんちの後交換を迅速に行なうことがいかに大切か、そのことが患者さんにどれほどの心地よさを与えることができるかを認識した、と語っていらっしゃいました。
頭が下がる思いです。こんな風にして第一回目の講座は終わりました。いろいろ考えてしまうことが多かった二時間でした。自分たちの親はいつまでも元気でいてほしいなあ・・・。それはみんなが願っていることですね。
オムツの支給サービスについても説明してくれます。困ったこと、わからないことがありましたら、富士宮荘 在宅介護支援センター「のぞみ」担当:戸嶋さんまでどうぞ。
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